たばこにはたくさんの化学物質が含まれています。その数は4000種類以上です。この結合体の事をタールといい、この中には約60種類の発がん性物質も含まれている事が分かっています。
タールの中に入っている成分をいくつか挙げてみると、例えばアセトンはペンキ除去剤に含まれる成分です。ヒ素は殺虫剤に使われています。
そして一酸化炭素は排気ガスに含まれており、トルエンは工業用に使われる溶剤に沢山はいっています。どれも体には有害な物質ばかりです。

こうした成分が入っているタバコを吸い続ければ当然肺がんや脳卒中、心筋梗塞といったいわゆるたばこ病を発症させるリスクも高くなります。しかし禁煙をすればこうした病気になるリスク減少につながります。
もう何十年も吸い続けているからいまさら禁煙をしても意味がないという人がいますがそんな事はありません。
アメリカの肺協会の資料によると、禁煙をするとまず20分で血圧が正常になり、8時間で血液中の酸素濃度が正常になります。24時間後には心筋梗塞のリスクが減少し、48時間後には味覚や嗅覚も回復し始めます。
さらに2週間から3ヶ月たつと循環器機能が改善し、1~9ヶ月でせきや息切れ、疲労感なども改善していきます。
禁煙が5年以上になると肺がんのリスクも喫煙していた頃の半分になり、10年経つと肺がんのリスクは全くタバコを吸わない人と同じ程度まで回復します。このように禁煙をする事で肺がんのリスク減少になります。
一般的に喫煙をすると肺がんのリスクが高まるといわれています。その理由はタバコの中に含まれている発がん性物質です。長年喫煙を続けていると、これらが体内に吸収された後に蓄積し遺伝子の変異を促しがんを引き起こす可能性が高くなります。
しかし禁煙をする事でこうした遺伝子の変異を促す事は回避する事ができます。

また禁煙をする事で循環器疾患になるリスクも減らす事ができます。特に循環器疾患の中では狭心症や心筋梗塞といった日本人の死因の上位に入ってくる病気にならないためには禁煙は大切になってきます。
タバコを吸う事によって動脈硬化になり、様々な循環器疾患を引き起こします。動脈硬化を引き起こす原因は、年齢であったり、高血圧や肥満、ストレスや運動不足などありますが、その中に当然喫煙も含まれます。
この喫煙に他の原因が合わさる事によって動脈硬化の可能性は高くなってしまいます。
こうした肺がんや狭心症、心筋梗塞、脳卒中といったたばこ病といわれるようなものを発症させないためには何より禁煙が必要です。

たばこを吸うと老化も早くなる

たばこを吸うと老化が早くなってしまいます。その理由はタバコを吸うことによって体内に活性酸素が増加してしまうからです。活性酸素とは酸素が酸化したもの、つまり錆びのようなものです。
体内でこの活性酸素が増えることによって、皮膚ははりやこしがなくなってしまい、顔の目や口にはシワが増えてしまいます。
さらにたばこに含まれるニコチンによって、体内の血管が収縮し血流が悪くなり、その結果肌はくすんでしまい顔色も悪くなり、目の下にクマが出来てしまいます。ニコチンの影響は肌だけに留まらず、歯も黄ばんでしまいます。
ニコチンは肌のはりを保つのに必要なコラーゲンも破壊し、代謝も悪くなり体中にたるみしわができやすくなります。体内の活性酸素を除去したりコラーゲンを作るのに必要なビタミンCも、タバコをたった1本吸うだけで100ミリグラム消費してしまいますのでタバコを吸えば吸うほど老化は当然進んでしまいます。

またニコチンによって発生した一酸化炭素によって肌に必要な酸素が足りなくなってしまいます。その結果、唇や歯茎の色も紫っぽくなり、健康的な色ではなくなってしまいますし、歯も抜けやすくなってしまいます。
これだけではありません、たばこを吸うことで中に含まれているタールには沢山の化学物質が含まれており、その中の発がん性物質によって歯周病のリスクも高くなり口臭もでてきます。
そして髪の毛は次第につやがなくなっていき、白髪や抜け毛もどんどん増えます。痰もからむようになり、声もしゃがれた声になってしまいます。
これらの老化現象が進む理由は喫煙なので、禁煙をする事によって、体内の活性酸素の発生も少なくなり、ニコチンも体内からなくなるのでこうした老化現象を防ぐ事ができます。